わきがの手術を考えている人は多くいますが、
と言われています。そんな傷跡について考えてみましょう。
まず最近よく聞く方法には、わきがのレーザー手術があります。高周波電流やレーザーなどによってアポクリン腺を破壊するものです。
まるでレーザー脱毛で毛根を破壊するようなイメージではないでしょうか。ある1箇所から常時わきがの匂いが出るような人にはおすすめです。
ピンポイント的なわきがの原因をなくしていくにはおすすめの方法です。傷も残らずにとてもきれいな肌のままでの手術ができますが、全体的なわきが改善には向きません。
また非直視下手術として人気があるものとして、ワキの下に穴を空け、そこからアポクリン腺や皮脂腺を掻きだしながら吸引するという方法があります。
この方法は穴だけなので、ほとんど傷は残らないと考えられます。
ただしすべてのアポクリン腺を取りのぞくことができない可能性があり、再発ということも考えられる手術法です。
超音波吸引法も吸引法を取り入れた方法で、傷口はやはり穴となります。しかし超音波を利用してアポクリン腺を破壊するというところが、単純な吸引法とは違います。
こちらも傷口はすぐにきれいになりますが再発の不安は残ります。
再発のことを考えると、やはり直視下手術が一番有効と言われています。3㎝ほどメスを入れ、そこからワキの下の部分の皮を反転さる方法で、直視でアポクリン腺をすべて取りのぞく反転剪除法があります。
この場合は3㎝の傷だけでなく、めくった部分は植皮と同じ状態になるので大きな跡が残ります。それでも2年程度で目立たなくなります。
しかし80%の人が目立たなくなる中、
と言われています。少しでも肌代謝を上げるようの薬などで、元に戻す努力が必要になりそうです。
この手術法では再発はほとんどなく、しっかりした改善を求めるなら、傷は少し残る可能性があっても、やっぱり反転剪除法となります。
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わきがの手術後の傷跡は消えるのか?
わきが手術後の傷跡は、とても気になることではないでしょうか。特に今は手術後に傷跡の残らない、穴を開けただけの手術なども人気があります。
このようなタイプなら、傷跡の心配はまずないと言えそうです。
ただし、いわゆる脇の下の皮膚を完全にひっくり返し、目視でアポクリン腺をしっかり取ってしまう反転剪除法の場合は、わきが改善効果は確実であるかわりに傷跡も残ると言われています。
反転剪除法の場合、3㎝から4㎝切り、裏からアポクリン腺をすべて取るので、単なるこの部分の縫合手術ということではありません。
脇の下の大半の部分が植皮状態になると考えると分りやすいようです。
皮膚を剥がして裏からアポクリン腺除去するということで、一度皮膚をペロンと剥がすとイメージしましょう。それをまた付けるということは
この手術は再発を防ぐ、もっとも確実なわきが手術ですが、どうしても傷跡が大きく残りやすいとも言われています。
皮膚を戻してから血管を再生させることが必要になるので、なるべくぴったり皮膚をくっつけるようにします。
このときに皮下組織の間に出血が起こると血腫がたまり、再生に影響してしまい、瘢痕が残ってしまう原因にもなります。そのため
また手術後に何かの原因で感染を起こしてしまうと、傷が残りやすくなったり皮膚の脱落にもつながります。
いわゆる植皮と同じ部分には、まだ血管が通ってないので白血球などの免疫機能が整っていません。
そんなところで感染が起こってしまうと、皮膚が壊死し植皮同様の部分が脱落することも起こります。
また個人差がありますが、ケロイド体質の場合があります。この体質を持っていると、なかなか普通の人より傷が治らないと言われています。
この場合は縫い合わせ部分がケロイド状に盛り上がり傷に残ります。その上、メラニン色素が多い人はその部分が茶色になるという、二重の問題が起こってきます。
手術後2年で80%の人がほとんど傷跡は見えなくなりますが、20%程度の人はまだ残ってしまうという現状があります。
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わきが手術の傷跡にアットノンは効果があるのか
わきが手術の傷跡に、
ようです。その辺のことをもう少し掘り下げてみましょう。アットノンは小林製薬から出ている傷跡改善クリームです。
皮膚の再生を高め、傷を早く正常にしてくれるものです。確かに傷跡の改善にとても効果があり、わきが手術の傷跡にもおすすめです。
ただし、2年以内の傷に効果が出やすいので、あまり古い傷には難しいと言われています。逆にまだ傷口が治っていないグチュグチュ状態で使うことはできません。
きちんと傷口が塞がってからの使用となります。まだ薄いピンクの皮が被さっているような状態では使えません。
アットノンは、残ってしまった傷跡が回復する途中で、へバリン類似物質を補うことで皮膚のターンオーバーを早め、傷跡を少しでも残らないようにしていきます。
このへバリン類似物質には、いろいろな作用があります。作用の1つである保湿作用はヤケドや傷の部分は体毛や汗腺、皮脂腺などがないので、皮膚は乾燥してしまいます。
それによって外部刺激を受けやすくなり、また傷跡が乾燥するとターンオーバーの促進もしにくくなります。
また抗炎症作用も、傷再生にはとても大切なことです。傷跡の皮膚の奧にある真皮部分では、慢性的に炎症が起こっています。
その炎症を抑えることで肌代謝を正常にしていきます。そして血行促進作用も傷再生に大きな効果があります。
アットノンにはこの3つの大きな作用によって、傷口の皮膚再生の促進を行うことができるのです。
肌のターンオーバーは周期が28日となっています。もちろんターンオーバーが乱れているともっと長くなります。
そんなターンオーバーを正常にするためには、最低でも数カ月使い続けることが必要になります。使い続けることで赤みがとれ、傷跡のくぼみが膨らんでいきます。
1回のターンオーバーのサイクルが約1カ月と考えると、それを何サイクルも付けることで、より効果が見えてくるはずです。
わきが手術後の傷跡と膿との関係
わきが手術後の傷跡について、とても不満に感じている人も多いようです。だからこそ傷跡の少ない手術法が、現在もてはやされるようになったのではないでしょうか。
しかし、わきがの再発などを考えると、やはり傷跡が残ってしまう反転剪除法であっても、やはりわきが改善の確実性の高い方法となります。
そのために、手術を行う医師の技術的なところも大切ですが、手術後の傷口の状況も重要です。
傷口付近に内出血があれば、傷跡は色素沈着でシミが強くなります。また体質的にケロイド体質ということもあります。
もし手術後に傷口から雑菌が侵入してしまうと、化膿して膿が出ることになります。そうなると傷口はいつまでも炎症を起こし、グチャグチャしてしまいます。
一番細菌によるトラブルが起こりやすいのは、手術後のお風呂が多いようです。特に手術後すぐは圧迫固定をしているので、雑菌による侵入はあまり考えられません。
手術後すぐのシャワーなどは、絶対に濡らさないように注意しましょう。
しかし、お風呂が解禁になったら、あまり怖がらずにしっかり洗浄をしないと不潔な状態になってしまい、雑菌侵入の原因にもなってしまいます。
化膿するとせっかく治りかけているワキの下が悪化してしまい、結局大きな傷跡が残る原因にもなってしまいます。
手術後のお風呂解禁になってからは、ワキの下を洗う石鹸も意識をするといいでしょう。
傷口の皮膚の代謝を高めるためには保湿力が重要になります。また雑菌侵入など起こさないためにも、殺菌力は大切です。
そこで天然100%の無添加で保湿力が高く、殺菌力、洗浄力が高い石鹸を使うようにしましょう。特にニキビ専用の石鹸などがおすすめです。
またヤケドや傷の皮膚代謝、殺菌力、抗炎症力などの効果が高い、薬用の薬などを利用して、傷口の化膿を避けるためと、傷を少しでも残さないようにするためのケアをしましょう。
わきが手術の傷跡を治す方法
わきがの手術後の傷跡が、ひどいまま残ってしまったという場合もあります。そんな傷を消すためにはどのような治療があるのでしょう。
特に反転剪除法での傷は、3㎝程度の縫い合わせ部分のだけの傷ではありません。皮膚をひっくり返すため、皮膚は一度切り離されたことと同じ状態になります。
つまりその肌を戻せば肌の移植と同じことなので、跡はヤケドのように残る場合もあります。
傷を消すことはできなくても、ワキの下のシワに合わせて目立たないような、修正治療をすることはできます。ただし整形手術の分野になる治療となるので、
と考えられます。また同じように整形美容クリニックでは傷を隠すために、男性の場合はワキ毛を植毛するということもできます。
わきが手術ではほとんど脱毛されてしまいます。男性の場合はワキ毛を植毛して、わきが手術の傷跡を隠すこともできます。
他にワキの下の凸凹が目立つ場合は、切除縫合によって修正できます。また軽度の場合ならステロイドの局所注入での修正が期待できます。
くすみなどの色素沈着はレーザートーニングやケミカルピーリング、それにハイドロキノン、トレチノインなどの外用薬によっての改善も期待できそうです。
これらも美容クリニックでの治療となります。
しかし確実にわきがを改善する治療法は、やっぱり反転剪除法です。この場合、体質にも個人差があるので、実際には手術をやってみないと、傷跡が残るかは分らないところもあります。
しかし、傷が残る可能性は手術の前に覚悟しておくことも大切です。わきがを治すという大きな目的があるので、それを自分の中でどのように納得できるかということも大切ではないでしょうか。
あとはできるだけ技術の高い医師を選んで、手術を行うことも大切です。
そして、できるだけ傷跡の代謝を高める努力をし、再手術などで修正するなら、修正の技術の高いところで行うようにしましょう。ただし、まったく何もなかったようにはならないと考えるべきです。
わきがの手術跡を消すことはできるのか
重度の場合や、完全に取り除きたい場合は傷跡が割と大きく残る可能性のある剪除法しかありません。
剪除法の場合は仕上げに肌を縫うわけですが、医師の技術やその人の肌の質によって跡が相当大きく残ってしまうこともあります。
そのため傷跡が目立つことで、剪除法に積極的になれない人も多いようです。しかし美容皮膚科などでは、醜くなってしまった手術跡をしっかりレーザーで治療で改善することができます。
傷跡のトラブルとしては赤く腫れる場合、肌に凸凹ができる場合、黒ずみが残ってしまう場合。皮膚が硬くなってしまう場合など、これらの状態の幾つかが残ることがほとんどです。
これらすべてが症状として出てしまうことも。レーザー治療の場合、色素レーザー、ヤグレーザー、炭酸ガスレーザーなどによってこれらの傷跡を治療することができます。
治療はおおよそ1カ月~3カ月に1回行い、軽いものなら1~3回程度、重度の跡なら10回程度の施術が必要になる場合も。
もちろん形成外科でもう一度手術をして傷跡を改善するという方法もありますが、やはり狭い部分なのでレーザー治療の方が後々のことを考えても成功率が高いと言えるでしょう。
線状瘢痕なら1回1㎝3,240円~なので、5㎝傷で約1万6,000円程度となります。面状瘢痕の場合は1㎝2で1万3,000円~なので、5㎝傷なら7万円程度となります。価格から考えても
ということになりそうです。