わきがの仕組みでは菌が臭いを発生させると説明しましたのでこの常在菌を殺菌して無くせばわきがが解決するように思えます。常在菌がいなくなるのですから臭いは無くなるという事です。
理屈から言えば正しく結果的に臭いは無くなります。しかし、それは一時的なものでしかありません。実際にそれを期待した殺菌剤などが売られていますが効果は数時間程度のものです。
それならばと、数時間ごとに殺菌剤をつければ解決すると考える人もいるかもしれませんが、かぶれが発生したりと弊害も生まれやすくなり完全な方法とは言えません。
菌を殺すほどの力があるのですから肌にトラブルを発生させてしまう可能性も少なくない事は言うまでもありません。
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わきがの臭いはアルコールで消毒
わきがの臭いは、アルコールで消毒することで随分予防することができます。もちろん今はとても良いデオドラントなども出回っているので、それらを利用することもおすすめです。
しかし消毒用のアルコールがあれば、簡単に臭いを予防することができます。
わきがの臭いはアポクリン腺から出る汗が原因と言われていますが、汗の中にはミネラル、タンパク質、鉄分など豊富に含まれています。
でもアポクリン腺から出たばかりの汗は無臭です。汗が空気に触れて酸化したり、常在菌が集まって代謝物をはき出すことでわきが独特の臭いになります。
つまり消毒液があれば常在菌を殺菌するため、わきがの臭いが抑えられるのです。アルコールは消毒用のものでエタノール濃度76.9~81.4%のものを使用しましょう。
アルコール消毒の持続時間は約3時間と考えておきましょう。つまり3時間おきにアルコールを塗るようにすれば、継続的に殺菌ができるということになります。
しかし繰り返し消毒液を塗るということに対するリスクも。
アルコールは揮発性が高いのですぐに蒸発しますが、そのときに肌の水分も一緒に蒸発してしまいます。つまり肌荒れを起こすことにもつながってしまうのです。
ガサガサ乾燥肌になると敏感肌になっていき、ちょっとしたことでも赤くなったり痛みが出ることにも。
そのため緊急的に使う場合はおすすめですが、日常的に使うなら質の高いわきがに効果のあるデオドラントを使用した方がおすすめです。
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殺菌し続けるのもコストがかかる
制汗剤などにも殺菌剤は配合されています。こうした制汗剤も多少なりとも脇の臭いを気にしている人は使用した事があるという人も少なくないと思います。
効果はどうですか?それで解決してしまえばわきがなんてなんてことないのですが現実はあまり効果がなかったり、すぐにまた臭いを発生させてしまうという結果になっているのではないでしょうか?
殺菌剤そのものとして市販されている消毒用のエタノール水溶液、イソプロパノール水溶液などがあります。
しかしそれも同じく一時しのぎのもので数時間経てばまた元通り菌が入り元通りの臭いを発生させます。
これらは決して値段は高いものではありませんが毎日、何度も使用しなければならないとなると価格も馬鹿になりません。
原因が分かっても菌が相手
病気の原因を突き止めて対策をする。治療の基本ですがワキガの場合、
ということもあって、原因が分かったとしても素人で対処することが難しいです。目に見えるものでありません・・・もちろん臭いも!
根本から治すためにはやはりしっかりとした治療をしていく必要があります。
ワキガは不潔だからなるのではなく病気なのですが、世の中にはやはり臭いがキツイのは不潔とイコールです。根本的にしっかりと治療していく事がこの日本で快適に過ごすためには急務です。
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わきが対策にエタノールがおすすめ?
わきが対策としてエタノールが効果的だと言われています。エタノールというと消毒用アルコールのことを指します。
エタノールはわきがの原因になる細菌を、即効殺菌することができるのです。
わきがはアポクリン腺から出る汗の成分を、細菌が分解するときに臭いにおいを出します。
この場合の細菌は、誰の肌にいつもいるような常在菌によるものがほとんどです。一般の汗も、一般汗腺から出る汗の成分を細菌が分解することで、においが発生するというメカニズムは同じです。
しかし、わきがと一般の汗では、においのタイプが違い、わきがの場合は独特です。
エタノールは普通に薬局やドラッグストアで売っている、消毒用アルコールなのですぐに手に入ります。
濃度が76.9~81.4vol%時に最高の殺菌効果が期待できます。市販されている消毒用アルコールは、この濃度のものがほとんどです。
しかしアルコールは揮発性が高く、塗っても10秒以内には蒸発してしまいます。サーッと塗ってそのままでも、特に拭き取ることもなくとても手軽です。
最近は手を消毒する消毒液も出回っており、それらは保湿成分配合のものが多く、肌荒れ予防もできるタイプのものもあります。
ただしエタノールの殺菌力は高いものの、100%というわけにはいきません。
残った細菌の繁殖力はとても強く、大体30分に1回の分裂を繰り返しながら、どんどん増えていくと言われています。
99%の殺菌が期待できた場合であっても、3時間~4時間ごとには元の細菌の数に戻ると考えていいでしょう。そのためにエタノール殺菌によるわきがのにおい予防は、
と考えるようにしましょう。
エタノールなどアルコールは揮発性が高く肌に付けるとすぐに蒸発します。そのときに肌の水分も同時に蒸発しやすくなります。
そのために、しょっちゅう付けている脇の下の肌は相当乾燥してガサガサになりやすので注意しなければなりません。
乾燥肌はアポクリン腺を活発にしてしまいます。また敏感肌の人の場合は、エタノールを付けることで赤くなったりするので、誰にでも勧められないところもあります。
わきがとエタノールの関係
わきがはやっぱり気になるものです。エタノールが防臭に効果があると聞いたことはないでしょうか。エタノールは薬局でもすぐに手に入ります。エタノールとわきがの関係を考えてみましょう。
わきがはアポクリン腺から出る汗に原因があります。汗が臭いと思われがちですが、汗そのものは臭くありません。
でもアポクリン腺から出る汗には蛋白質や糖質、アンモニアなどの成分が多く、常在菌によって分解されると強い臭いになってしまうのです。
そしてこの臭くなった分解された汗に皮脂が混じると、より強い臭いになります。
逆にエクリン腺から出る汗は水と塩分だけなので常在菌の影響を受けません。わきがはアポクリン腺から出る汗が多いということになります。
脇の臭いが気になるときは、アポクリン腺から出た汗が分解されているということになります。
この汗を分解する常在菌を殺菌してしまえば、臭いのない汗のままとなります。だからエタノールで常在菌を殺菌すると臭いはしなくなるのです。
しかしエタノール効果はせいぜい保っても1時間弱です。つまりちょくちょくエタノール消毒をし続けなければ臭いは消えません。
そのためにエタノールをしょっちゅう消毒するようになってしまいます。
エタノールによる殺菌効果はすぐになくなるので、たびたび消毒をするようになり肌が痛みやすくなります。
例え薄めた水溶液を使っても、何回も消毒をすると肌は乾燥していきます。特にエタノールの揮発性効果は、
その上、乾燥から肌荒れが悪化して炎症を起こしてしまうと真っ赤になり、その後色素沈着による茶色いシミになることもあります。